Waltz for Debbyが一杯 4

1961年6月25日 ニューヨーク ビレッジバンガードは日曜で客は少なく閑散としていた。
ビルエヴァンストリオ。。メンバーの素っ気ない紹介。。これからレコーディングのセットをこのアフタヌーンにやります。コーポレーションに感謝します。と始まるけれど誰も聴いていない。。。。
エヴァンスの小さな声の打合せ。。。スコットラファロのガールフレンドのダンサーにちなんだGloria's Stepこれが本当に最高の演奏だったけれど、途中の録音が停電で数秒切れる。。。本当ならこの曲がアルバムに入るべきだった。。。
終わった後、またエバンスがラファロにじゃmy princeて小声でラファロだろうか話している。観客に曲名を紹介しているわけではないし、観客も誰も聴いていない。
おもむろに、いつか王子様が。。。。
Waltz for debbyに入っている曲を聴くつもりが、思わず3曲目のMy foolish heartまで一気に聴いてしまった。観客席ではずっと女の子と雑談しっぱなしの人。しょっちゅう、咳を何度も大きくする人。他の曲はtake2もとっているのにこの世紀の名曲、My Foolish heartはたったこの1曲のみであとのアフタヌーン2セット、イブニング1、2、3セットとも演奏しない。不思議だ。
軽快な姪Debbyのために作ったWaltz for Debby。この曲の楽しい生き生きとした雰囲気とは裏腹に最後のイブニングセット3のどんよりとした雰囲気の中で始まる。もう真夜中なんだろうか?ただ、客はもう楽しいそうで、Waltz for debbyの演奏の中で何度も何度もオヤジが大声で笑っている。世紀の演奏なんか無視してもいいような美しい女性といたんだろうか?
そのはどんな話だったんろうか?

その中でたった一人だけ真剣に耳を傾けていた人がいる。ジョンアバークロンビー。北欧出身のギターリスト。彼はビルエヴァンスの最後の演奏ファット チューズデイにも居合わせた。幸せな人。

コンプリート盤があるのにSHM盤も出ています。それなら、できればSHMーSACDでぜひ出して欲しい。
大ヒット間違いなし。

(Waltz for Debby完全盤)

(The complete Village Vangard Recordings)