トニーベネットとXRCD

色々な高品質のCDが出ていて幾つか試しています。一番多いのはSHM。ビルエヴァンスの90%はこれに買い替えました。でも好きなのはBlu-specですが、出しているのはソニーなので、ワーナー系は必然的にSHMになってしまいます。SACDはいいけど本当にこのCDの良さを知るには50〜100万円ぐらいの機器を揃えないとダメなので諦め。
でも本当に好きなのはXRCDです。
XRCDは他のフォーマットと違って、人の温もりが素晴らしい。
そもそもXRCDはJVCの技術者の趣味に近いものから始まった。xrcdの音源はあくまでもオリジナルのアナログマスターテープにこだわった。一般的に日本におけるソフト制作は、ライセンスを受けたセカンドソースのマスターで行われている。オリジナルのマスターは、原盤権のある国にしか存在しない。それを原盤マスターのみにこだわった。埃をかぶったテープをきれいにメンテしてからマスター作業をした。機器でよければ競合先のソニーのものも使用する。コードにもこだわる。成形機も指定したものを指定した成型技術者。もう完全に新技術と言うより趣味の世界だ。それでは、企業活動にはならなかったんだろう。ケンウッドとの合併とか影響したんだろうか。。。とうとうたづさわった人たちも去り製造を中止してしまった。技術と言うよりもまさに趣味と職人の世界だと思う。
決して。ソニーのブルーレイ技術とは別の世界がある。
XRCDのお勧めは
At Shelly's Manne-hole Hollywood と
Bill Evans and Tony Bennett

ただもう、そのソフトな音には魅入られてしまう。2枚ともとてつもなく今は高価になってしまった。ヤフオクなんかでたまに安くで出ているときがある。この2枚は他のフォーマットではダメ。

去年の今頃だったか、アトランタでトニーベネットの公演を聴いた。80歳をすでに過ぎていてもマイクがいらない、声量。。。車いすのお婆さんがお孫さんと一緒なんて素敵な光景が観れるコンサートだった。もう一度トニーベネットのコンサートを多分観れないんだろうか?なぜか、エヴァンスがそばで弾いているような気持になった。