Bill Evans The Secret Sessions Disk7 ハードボイルド46)

Disk7 全てBass Eddie Gomez Drum Marty Morell
それにしてもCD8枚で104曲だから、一枚平均13曲もギッシリ入っている。その分MCがなくエヴァンスの声も聞けない。

ディスク: 7
1. In A Sentimental Mood 1-3 February 2 1969 センチメンタルなムードではないリラックスした演奏。長年連れ添った妻のような演奏。
2. How My Heart Sings マーティモレル。ニューヨーク出身。エディゴメスとのトリオ。叩きすぎと批判する向きもあるが、強いブラシとシンバルワークは絶品。
3. On Green Dolphin Street ここでもモレルは上手い。今でもエヴァンスの曲を愛するドラマー。
4. My Foolish Heart 4-5 February 15 1970 いつ聴いても好きな彼女でも届かない。。。。いい曲だ。このピアノのアドリブは素敵だ。
5. Stella By Starlight 星影のステラ。曲名がいい。エディゴメスのソロよりもモレルのドラムワークに聞き惚れる。
6. Midnight Mood 6-9 April 18 1970 このCDも69から70年にかわり2年目。珍しくスローなソロでスタート。
7. What Are You Doing The Rest Of Your Life? このフレーズはいつも口ずさみます。
8. I Should Care拍手の後誰かが口笛を吹く中エヴァンスのソロ。結構話し声がして騒がしい。そしてトリオで走る。モレルのシンバルがリズムを刻む。
9. Autumn Leaves枯葉を大合唱。
10. Re: Person I Knew 10-12 December 1971 これで3年目。Consecrationはいつもこの曲からだった。晩年のエヴァンスの愛する曲。
11. Alfie アルフィーいいね。
12. Very Early

Secret Sessions

Secret Sessions

ハードボイルド46)
高校授業に使っていた本にその壁画が入っているのを思い出した。薄青い色使いの中で簡素な衣服をまっとった聖サンフランシスコのそばに狼がひざまずいている。何故覚えているんだろう。
これが作られた時ローマ教皇は教会として承認をしなかった。牧師の意見を取り入れなかったこと。本来あるべき犬ではなく狼を描いた事もある。キリスト教会として承認されるのは完成後15年も経ってからだ。
Vamosバーモス。ついて来なさい。
その壁画をしばらく見続けていると、優しくそう言った。そして彼は祭壇へ進み祭壇への右端にシミのように見える黒いボタンを押すと、キキと軽い軽い空気が触れる音がし床にぽっかりと長方形の穴と下へ続く階段が現れた。
階段を降りるとほの暗く小さな電灯がついていて、果てがないかのようにその穴の道は永遠に続いているようだ。
長いですね。バチカンにでも続いているのですか?
彼は何も言わず歩き、20メートル歩くと道から逸れて右へ曲がり、そこには小さな一両の地下鉄が停まっていて、乗り込んだ。
何処へ行くのですか?
Ouro Pretoオーロプレット 。黒い金と神父は呟いた。