ビルエヴァンス All of You ハードボイルド47


出張で久しぶりメキシコへ。ガナファトには世界遺産の宝庫だ。中世のヨーロッパの様な街並。ドンキホーテの伝説。ある金持ちが修道女に惚れて結婚したいと告げると彼女は街は水が不足している。水をを引いてくれたら結婚を承諾すると。そしてその時作られた水道橋は世界遺産になっている。そんなことを書きながら、そんなところは何処にも行かずにビジネスの打合せだけで終わり、つぎの都市モントレーへ移動。
モントレーの山並もただ美しい。車からの眺め。そして、USA LA。レンタカーでコスタメサ。そして見慣れたHawthorne Blvdまで45分かけて運転して彼がいつも泊まっていたホテルへ泊まることにした。
彼はこの10階のベランダから来ない彼女を2日間も待ってたんだろうかと考えながらiPhoneでエヴァンスを聴く。
All of You
アルバムYou must believe in Spring.ボーナストラック。
軽く流れるようにエヴァンスは弾き始める。ボーナストラックだから初めはなんだろうと思う。All ofYou。いいね。ソロからエリオットジグモンドのドラムが絶妙に入ると、思わず感動して身体中に震えが走る。ボーナストラックのないSACDばっかり聴いていたから久しぶりに感動。
二つの疑問。
一つは唯一無二のSunday At Village Vangardで一度やっているのに何故You must believe in SpringのレコーディングにAll of meを選んだんだろうか?結局選曲されず、CDのボーナストラックで聴ける。ゴメスに比べればベースではスコットラファロが圧倒的。ポールモチアンもいいがエリオットジグモンドもいい。もしマークジョンソンなら選曲されたかもと考えた。
もう一つはVillage Vangardで3回もAll of youを演奏し直したんだろう?どれも良すぎる。どこが気に入らなかったんだろう。
グラス擦れ合う音、人の声。。誰も聴いてない。。そんな中エヴァンスは気にもせずAll of Youを弾く。なぜこの日のtake2を選んだんだろうか?出張で聴くiPhone だって高音質イアホンで聴けば、結構いい音がする。でもやっぱり日本へ帰ったらSunday at Village Vangardはxrcdで聴いてみよう。
そして明日はポートランド オレゴン。人生とは皮肉なもんだ。グリンカードも捨てて日本へ帰って。もう当分USAへくることはないだろう。一生来ないか。と考えると仕事は別としてアメリカはいい。ボーナストラックのWithout a songは泣けてくる。日本へ帰ったらすぐにインド。。。。インドにはジャズはない。。

You Must Believe in Spring

You Must Believe in Spring