Universal mind of Bill Evans ハードボイルド30

ベトナム ハノイ空港の真夜中 零時30分発の成田行きを待っているとこんな記事を見つけた。
音楽だけではなく、人生の生き方や
今の仕事の疲れを癒してくれる言葉だ。
まだ白黒の映像。エヴァンスの兄が曲の分析ボイシングなどを語り合っている。エヴァンスのピアノは限りなく美しい。後にその兄が拳銃自殺するのは、何年も先の事だ。

http://s.ameblo.jp/kotobanji/entry-11347356229.html
ビル・エヴァンス DVD
「THE UNIVERSAL OF MIND BILL EVANCE」より

”今の自分にとって、ジャズは私の人生そのものだ”
”ニューヨークにきたときに 現実的にぶつかった

”どうやって食っていこうか” ってね
そこで、私が出した答えは
”ピアノを弾きつづけよう” というものだった”
”色んなものに手をだすと、結局、すべてが見えなくなる

だから、選ぶのさ。

”力を発揮できる分野”を選び、そこで全力を尽くせばいい
そうすれば、結果的に全体が改善される
つまり私ができる音楽に、すべてをそそげば
自分が望むような波及効果が生まれると思うんだ”

”自分にしみついて、無意識になるまで、

繰り返し練習すること。 私もそうやってきた。
それだけ時間をかけて、自分の感情を自由に
表現するための技術を磨いてきたんだ。”

”才能があるとは思っていない
技術を磨いてるうちに、分析力が身についたんだ。
苦労するうちに、自然と学んでいたのさ。

おかげで問題に直面をしたときの対処法や

自分を表現するために、何が必要か

どれだけ努力するべきかが、よく分かるようになった。
つまり苦労をすることには、価値があるのさ。”

”多くの人は、問題の大きさにすら気がつかない
簡単に乗り越えられないと、気づくとすぐに、

自分に能力がない、と決めつけて、あきらめてしまう。
でも、問題を理解すれば、解決の過程を楽しめるんだ”

”28になるまで、自分の演奏に納得いかなかった”

”ステージに上がれば、スイッチが入る”

”結果を求めてしまうばかりに、基本の問題に取り組むことを忘れてしまう。

でも、この”基本的な問題”こそ、現実的に対処するべきなんだ

何かで成功する人は、必ず最初から現実的な視点をもっているもの”

”「即興に聴こえる音楽を作れ」 「自然な音を作れ」 とね。

つまり音楽とは、自然に生まれる音を使って語りかけることなんだ

”演奏してるときに 自分の音楽について考えてはいけない

”一瞬にすべてをかける音楽” なんだ”

”大切なのは ”基本を弾く”こと。
シンプルだからって 退屈とは限らないん

”あきらめずに弾きつづければ、必ず誰かが認めてくれる

ピアノだけに限らず、それが私の生き方なんだ”


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ハードボイルド30)
アメリカよりデルタ航空に乗って、メキシコシティ、レオン、モントレーへよく行った。
黒人のキャビンアテンダントはいつもデカイ。お尻は通路をはみ出すほど大きくて、いつもいやおうなしに通路側 の肩や腕をバンバンお尻で当てながら歩いていく。白人のキャビンアテンダントはビルエヴァンスが生きていた頃美人でミスコンにでも出ていて、今はもう養老院や介護施設に入っていてもおかしくない。よく飛んでいる機内で立っていられるものだ。そしてイミグレーション カードを渡す時?アメリカ人?メキシコ人?と尋ねながらイミグレーション カードを渡していく。
私がU.S. Citizen でもメキシカンでもない。と言うとマクドナルドの店員と同じでマニュアルに書いていない対応なのでキャビンアテンダントはどうしていいかと戸惑って、そに時に決心した英語のカードかエスパニョールのカードを気紛れに押し付けてくる。前回来た時は関係先の社長とだ。君ならスペイン語が話せるからと依頼されたが、スペイン語が必要ならピチピチの通訳はいかがですか?少し高いが、夜つき帰りはパンティつき通訳の女の子がいますよと言うと笑って、お前でいいと。
空港を出て指定のホテルまでタクシー乗り場まで行こうと思っているとまたいつものデルタ航空職員が待っていた。
How are you ? Sir.デルタのミリオンマイラーの貴方をお待ちしておりました。
日本で待っていた同じ笑顔の職員と同じポルシェ。飛行機でポルシェごと持ってきたんだろうか?それとも別のポルシェで、双子のもう一人なんだろうか?またしてもイミグレーションを通らず、車はフリーウェイを進む。そして到着したら、例の係官になってパスポートのハンコを押すのだろうか?真っ暗な中フリーウェイをひたすら走って行く。この街に何故行く必要があるのか?トルコのイズミールではないのか?迷路のような街。空港から街の中心部へ行くのに小さな道を何度も往復する迷路。そしてその迷路の中には古くクーラーのないビルにホテルの安宿が見える。気持ちが沈むような荒廃。この街にミキはいるのだろうか?
そして上海と同じ外資系のホテルに到着しまた同じく1階のレセプションでチェックインせずに最上階の全く調度品も作りも同じ部屋へと通され、一瞬また上海と見間違えたが、朝が来ると同じ窓のカーテンごしからはメキシコ モントレーに街並みと日本の乗鞍岳に似た山並みが見えた。