Waltz for Debbyをビルエバンスは嫌いだった? ハードボイルド1

フロリダの田舎町。飛行機で乗り継いで軍の基地ぐらいしかない街の空港に降りる。バゲージクレームで預けた荷物を待っていると、iPhoneのメッセージで「空港エアコンで寒いから外で待ってます」
荷物と一緒に外へ出ると、彼女が待っていてくれた。それから彼女のレクサスでプライベートビーチまで行って、ワインのお店でピザと一緒に話をした。軍人の旦那ね、新婚中なのに駐屯地のトルコの女と浮気してたのよ。だから前に会った時は癒された。。。
それから、ショッピングに行ってホテルの部屋でSEXをして、その街で唯一刺身が食べられる日本料理で食事をした。
地元に私のように米人と結婚してここへ来た人が10人ぐらいいて今日はその人たちと一緒に食事してることになってるから旦那は大丈夫。と彼女は話した。
彼女はダンサーだ。10年前にテレビのダンス選手権で優勝して、ずっとハリウッドでダンスをしてた。
「何故一緒に俺のところへおいで、て言わなかったの?」私はメキシコ出張時、その彼とメキシコ料理店でタコスをツマミにテカテ ビールを飲みながら彼に尋ねた。彼はそれには答えず、強いお酒のテキーラをウエーターに注文をした。
これでこの話は終わりだ。
スコット ラファロの彼女もダンサーだ。グローリア。Gloria's Step
その曲を演奏した後すぐにスコットラファロは交通事故で死んでしまった。
それをエヴァンスはラファロの曲をメインにして、Sunday at the Village Vangaurd と言う名前のLPを出した。もちろん、Gloria's Stepも入っている。
のちに残りの曲をWaltz for Debbyとして発売をする。
でもエヴァンスはこのWaltz for Debbyは好きではなかった。
なぜか?
1 客がうるさい。
2 元々このアルバムは発売しないつもり。Sundayだけでエヴァンスにとっては完結していた。
しかし、不思議なもので、Waltz for Debbyはジャズの代表アルバムになり、客のうるささやグラスの音はそのアルバムの味になっている。運命は不思議だ。
私は日曜メキシコ モントレーのホテルに到着し、ベットの中でテキーラで二日酔いの頭の中で、Gloria's Stepのフレーズを思い浮かべ、そして見たことのないその彼女のダンスのステップを想像してみた。