山下洋輔 肘打ちと飛び蹴りなしでビルエヴァンスWaltz for Debbyを弾く ハードボイルド31
ヤフーオークションでひっくり返ってビックリの拾い物。
Memories of Bill Evans
前から欲しかったもの。
1000円 写真をよく眺めると、なんとXRCD。XRCDはヤフーオークションでその前に週に競り負け。6000円のもあるけどちょっと手が出ない。1000円で私だけだった。届くまでひょっとするとXRCDじゃなく普通のCDかもと思っていたけれどXRCD。ラッキーでした。
山下洋輔さん
エヴァンス派から突然神とプロレスが降臨 したような肘打ちとヒザ蹴りのフリージャズ。
どんな風にエヴァンスの曲を料理するのかと思いましたが、なんと華麗で美しくスタンダードジャズピアノ。信じられない。
ビル・エヴァンス生誕70年 没後20年特別企画 「メモリーズ・オブ・ビル・エヴァンス」
- アーティスト: オムニバス,益田幹夫,国府弘子,塩谷哲,村上"ポンタ"秀一,山下洋輔,佐山雅弘,笹路正徳,木住野佳子,江藤良人
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 1999/12/16
- メディア: CD
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ハードボイルド31)
コモエスタ セニョール。長旅疲れた?と片目でウインクのヒゲおやじ。私はアヤラって言います。お祖父さんはスペイン人でスイス人のお祖母さんとメキシコへ来ました。
と言うが、アステカ族の血が入っているかのように顔は浅黒い。何故だか俺ははヨーロッパの白人なのよと強調する人をよく見かける。特にこのモントレーの街では多い。上級白人。。。以前ビジネスでよく会っていたロベルトカルロスも俺はフランス系だからと事あるごとに言っていた。
部屋の作りは上海のホテルと全く同じで、音響システムもJBLだ。音楽はWaltz for Debby。でもビルエヴァンスじゃない。。。
君は日本人と聞いた。だから音楽は山下洋輔にした。洋輔の一番好きなのは海岸の燃えるピアノだ。消防の防火服を着て燃えるピアノを弾く。YouTube で観るといつもゾクゾクとしてしまう。フリージャズ肘打ちの山下洋輔も素敵だ。惚れちゃうよ。
だがね、洋輔もちゃんとスタンダード弾いている。弾けるんだよ。いいね。
モントレー。この都市は不思議だ。雑然としたメキシコシティとは全然違う。白人の街だ。アステカ族を皆殺しにしその文化を破壊し尽くした血に塗られたシティとは違う。白人が何もない砂漠を一から開拓した都市だ。
移民をしたヨーロッパからの開拓者達は、北米ナンバー1の製鉄所とセメントを作った。街は近代化したビル。メキシコシティでは警察官は車を停め、強盗まがいに交通違反のチケットをきる代わりに賄賂を請求する。ここサンペドロでは警察官は決して賄賂を請求しないし、受け取ることもない。ヨーロッパと都市と同じでクリーンだ。BMWだけじゃなくベンツもトヨタもポルシェのディーラーだってある。みんなリッチピープルだ。素晴らしい街だ。裏ではユダヤ人の巣窟だとか、麻薬ビジネスで裕福だと言う者もあるが、そんな影の面ばかり観るものではない。
本題に入ろう と彼は言った。